自然とギリシャ人/科学と人間性 (ちくま学芸文庫) [ エルヴィン・シュレーディンガー ]

ちくま学芸文庫 エルヴィン・シュレーディンガー 水谷淳 筑摩書房シゼン ト ギリシャジン カガク ト ニンゲンセイ シュレーディンガー,エルヴィン ミズタニ,ジュン 発行年月:2014年07月09日 ページ数:210p サイズ:文庫 ISBN:9784480096173 シュレーディンガー,エルヴィン(Schr¨odinger,Erwin) 1887ー1961年。

ウィーン生まれの理論物理学者。

電子の波動の従うべき方程式を導き、「波動力学」を確立。

その業績が認められ1933年にノーベル物理学賞を受賞した。

その一方で科学と人間存在、科学と精神の問題などについての思索を深め、晩年には物理学の枠を超えた壮大な哲学を展開した 水谷淳(ミズタニジュン) 東京大学理学部卒業、同大学院修了。

博士(理学)。

翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 自然とギリシャ人(古代の思想に立ち返る動機/理性と感覚の争い/ピタゴラス学派/イオニアの啓蒙運動/クセノパネスの信条、エペソスのヘラクレイトス/原子論者/科学の特別な特徴とは何か?)/科学と人間性(生き方における科学の精神的意味合い/真の重要性を打ち消しかねない科学の実際的成果/物質に対する人々の考え方の根本的な変化/基本的概念は物質でなく形である/わたしたちの「モデル」の本質/連続的記述と因果性/連続性の複雑さ/付け焼き刃の波動力学/主体と対象との境界は崩れたとされる/原子か量子かー連続性の複雑さから逃れるための古くからの呪文/物理的不確定性は自由意志にチャンスを与えるか?/二ールズ・ボーアのいう、予測を妨げるもの) 古代ギリシャ人が思い描いた「原子」の世界観は、量子力学の確立によって現代に甦ったかに見える。

けれども量子の奇妙な振る舞いは、「自然とは何か」という問に答えるどころか謎を深めるばかりであった。

波動力学の提唱者として物理学の最前線に立っていたシュレーディンガーは科学の役割を、そして人間存在の意味をどのように考えていたのだろうか?高名な『生命とは何か』に続く晩年の講演録。

新訳。

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